最近譜面を読み始めたのが「大車謡」。張鋭氏の十八番なのだが、無伴奏で朗々と弾くのがよい。
 自分じゃなかなかその境地にならないけど、漢詩の世界。琵琶なぞ一緒にあるともっといいなあ、てなことを思いながら気づくと手元にあるのは、閔恵芬女史編曲版。彼女の父君の琵琶はマーベラスですぞよ。最近台北で聴いたとき、申し訳ないが共演の他の楽器はいらないと思った。
 彼の演奏だけ1時間でも2時間でも味わいたかったが、企画ものだったのか、他にいろいろな種類の、その代金に比してレベル的にどうなのかなあと思う音楽(西中とりまぜ)があったのが惜しかった。でも、その超絶琵琶が聴けたから、いいか。それだけでも十分価値ありの時間だった。
 ひとごとはともかく、自分の「大車謡」短いけれど、風格ふくめてなんとかしたい。